“はじまりのうた （原題 : Begin Again）”
(2013)
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最近は入荷も無いしまんえん防止法のおかげで、営業が終わったらすぐに帰宅することが多くなったので、就寝までの時間にひとり映画鑑賞が捗っております。なぜかオススメにホラー映画が頻繁に混ざるようになってしまい、じっくりと選んで最後の最後まで我慢して鑑賞して『結局怖いだけだったじゃん！』なんて場合も。今回こそホラーではなさそうだったのですが、あらすじ等から察するに『ハイハイ、どーせ恋愛映画でしょ』なんて悪態つきながらも再生ボタンをポチリ。
ハートブレイク真っ只中のシンガーソングライターと、仕事だけでなく人生に行き詰まった元・敏腕プロデューサーが出会って…という都合のいい設定もフィクションの楽しみというのは百も承知。でも物語が進むにつれ、ついつい感情移入してしまうのは歳を取ったせい？もちろん予想通りの気持ちの良いエンディングなのですが、その一歩手前、成功を喜びグレタ（女性シンガー）は『また近々』と言ってダン（プロデューサー）とハグ。そして腕を解くとなんとも言えない表情のダン。グレタは何かを察したのか、振り返らずその場を離れる…もう切なすぎて、おじさんなのに胸が痛みっぱなし。他にも、夜にお互いのプレイリストを聴き合うシーンは、その設定だけでなく、美しい映像に観入ってしまいました。甘すぎない恋愛映画もいいですね。
ちなみにこの作品の監督（ジョン・カーニー）の”MODERN LOVE”って短編シリーズも勢い余って手をつけ始めたのですが、こちらも切ないんだな〜…まだ途中ですが、30分ちょいの一話完結なので非常に観やすいでございますよ。
