“7月4日に生まれて (原題 : Born on the Fourth of July)”
(1989)
あまりにも皆さんが絶賛するので、疑いつつも劇場に足を運んだ”Top Gun: Maverick“。あれだけハードル上げられたのに、最初から最後まで文字通り目が離せない作品でございました。ラストもウルウルしちゃったもんな〜…”これぞ、エンターテイメント映画!”という感動を久々に味わえました。しかし改めて、アメリカン・ニューシネマのような暗さというか重さが欲しくなりまして。で、80年代後半の作品(アメリカン・ニューシネマではない)ですがトム・クルーズつながりで、彼の出演作でも爽快感のない作品を選択。僕が中学2年生の時に上映された作品で、その当時、友人と映画館で鑑賞。戦争映画だとは聞いていましたが、戦闘シーンは意外とあっさり(とはいえ衝撃的かつ重要な出来事なのですが)で、主人公のその後のストーリーがメイン。ベトナム戦争のことやその時代のアメリカのことさえ全く存じ上げず、ただただ長くよくわからない話だったなぁというのがその時の感想。30数年経って観返すと、あらやだ、記憶よりもヘビーなストーリー。主人公ロン・コーヴィックの自伝小説がベースとなっているため生々しさや迫力はもちろんですが、トップ・ガンで十分なトップスターとなったトム・クルーズがスターらしからぬ…というか、さすがスター!と思わせる演技が、見るに耐えないシーンでも目が離せない状況に追い込みます。家族でワイワイという映画では全くございませんが、ひとりでじっくりいかがでしょう。観賞後に時代背景等を知ると他の作品も〜ってな感じでズブズブと…。
30年前のウィレム・デフォーが既にウィレム・デフォーだったので妙に嬉しかったなぁ