7日目:5/16(火)
昨日から地味な筋肉痛と腰痛がじわじわと効き始めているのに、やはり4時前には目が覚める。本日は前半戦のハイライト・知床半島へ。といってもほぼ全て前日(6日目)に調べて知ったのですが、知床岬というのは羅臼町から徒歩で最低二泊三日、もしくは斜里町から観光船、またはシーカヤックに限られるという訪れることが最も困難と言われる岬。もうちょいライトな北海道一周&ツーリングを楽しみたい僕としては『知床”峠”で十分っしょ』ってことに。ただそこにも問題があり、羅臼町と斜里町を結ぶ知床横断道路(国道334号)は11月初旬~4月下旬は通行不能となる日本一開通期間が短い国道で、この日も路面状況によっては通行止めもありそうだったのでWebやTwitterで情報を得つつ少し遅めの出発。羅臼町までは50kmないくらいですが、霧がすごすぎて10m先も不安なくらいの視界。『これ、(知床横断道路)通れるの?』と心配しながらも、羅臼町に入り始めると霧もやや穏やかに。お目当ての国道を走り出すと急に霧が晴れて『うわぁ〜』とヘルメットの中で思わず声が漏れてしまう絶景。鹿はこちらなんか気にするそぶりも見せずムシャムシャ草を食べてるので、逆にこちらは『こんな乗り物できちゃってゴメンね…』と恐縮してしまうほどのヨソ者感がビンビン。他の車や人間が視界に入らないと別世界に来たようで怖さを覚えるほど。毎日300kmほど走行しているからか、全長27kmという数字だけ見るとちょっと物足りないな〜という印象だったのでゆっくり走ったけど、やはりあっという間に反対側の斜里町側に到着。向こうから来た車のドライバーさんに『あっちにクマおったぞ!』と興奮気味に教えていただきましたが、こちらはバイクなので恐怖でしかないのよね…。その後は予定通り”天に続く道”・”網走監獄”と訪れましたが、知床峠のインパクトでちょっとした抜け殻状態。鹿の子ダム(かのこだむ)、大雪ダム(たいせつだむ)と訪れ16時ちょい前に層雲峡オートキャンプ場へ到着。テントを張ってコンビニでご飯を済ませ、明日のルートを決めながら21時ごろ就寝。
本日の走行距離:約356km
ダム:2
ダムカード:2
本日の出費
ガソリン代:2,114円
宿泊代:1,300円(キャンプ場)
コンビニ:1,832円(夜ご飯、ビール、朝ご飯)
合計:5,246円
8日目:5/17(水)
食べたいモノがなけりゃ飲み物だけでいっか〜というタイプなので無理にご飯を食べないで過ごしていましたが、前日は朝起きて軽い頭痛を自覚。気にせず走り続けていたのですが、ひょっとしたらと思い少しカロリーを摂取するとすぐに治ったので、やはり何か食べたほうがいいんだなってことで本日は昨夜買っておいたビスケットとミルクコーヒーを摂り、ダム活メインの一日がオープン。ロックフィルの忠別ダム(ちゅうべつだむ)から移動中、青看板に現れた当麻ダム(とうまだむ/ダムカード無し)に立ち寄り、その先の愛別ダム(あいべつだむ)に到着。この日はバイクを降りると少し汗ばむほどの気温のため山中のワインディングがとても心地よく、木々ばかりの変わり映えしない風景でも退屈とは無縁なひと時を満喫。正午ごろに岩尾内ダム(いわおないだむ)へ到着し、一旦街中へ立ち寄り昼ご飯を食べてからサンルダムへ。こちらも築浅(ってダムにも使うのかな?)で見事なダムだったのですが、台形CSGという聞き慣れない型式。管理支所の方に聞いてみたところ、『私も最近赴任してきたばかりで…』とのこと。ダムって奥深いな〜とうっすい感想を胸に秘めダムを後にしようとヘルメットを被ると、ダムの向こう側の山に展望台らしき建造物を確認。あとはキャンプ場に向かうのみで、時計を見ると寄り道してもいい感じ。せっかくだから行ってみましょ〜と向かうとすぐに工事中のため回り道…ここで嫌な予感はしたんだけど意地になってしまい、迂回路を進み象の鼻森林公園展望台に到着。…キミ(展望台)、意外と高いのね。よく考えたら僕、高いところ好きじゃないし、階段の先に○体とかあったらどうしよう…色々上らない言い訳を考えましたが、例の”せっかくだから”という便利な呪文が文字通りただの呪いに一変して、無理やり錆びた金属の階段を上らせたのでした。もちろん、てっぺんからの景色は最高。でもね、階段って上ったら降りなきゃいけなくて、それがたまらなく憂鬱で…階段の隙間から地面が見えるのですが、それが視界に入らないようやや上を見ながらも這うように下まで降り、二度と登るか!と捨て台詞を吐き、逃げるように本日の宿泊地・クッチャロ湖畔キャンプ場へ向かいました。今回のツーリングに向けてよくあるガイド本ではなく、キャンプ場ガイド本を一冊購入。その本には美しい夕暮れの写真とともにこのキャンプ場が紹介されていて『あー、こういうところも切なくていいねぇ…』なんてまんまとノせられて、ちょっと遠いけど宿泊決定。あいにく雲が多く、日が沈むちょっと前がいちばん美味しいタイミングとなってしまいましたが概ね満足。もちろん、その後の温泉&ビールは言うまでもなく極楽でございました。
本日の走行距離:約399km
ダム:5
ダムカード:4
本日の出費
ガソリン代:3,871円(2回)
コンビニ:765円(昼ご飯)
宿泊代:400円(キャンプ場)
温泉:550円
自販機:350円(ビール)
合計:5,936円
9日目:5/18(木)
急遽決まった北海道行きのため、5日目(北海道へ着いて3日目)までのルートは出発前にほぼ決めていたものの、それ以降は夜な夜なルート制作。つまりここ数日は行き当たりばったりなスケジュールだったのですが、宗谷岬だけはなんとなく絶対(これって同時に使っていい言葉でしょうか?)押さえておきたい場所のひとつ。そしてとうとうこの日はお待ちかねの最北端巡り。目的地直前のガソリンスタンドで給油し、こちらでも”証明書”を手に入れ、とうとう日本最北端・宗谷岬に到達。起きた時から曇り空で、到着しても全く変化なし。まぁ今までほとんど雨に降られてないことを考えると贅沢は言えません。お次は街中にある最北端マクドナルド。最北端ってワードにまんまと踊らされてんな〜と分かりながらもコーヒーとアップルパイの気分になってしまったので、最北端ドナルドを撮影してから店内に…え、今日に限って臨時休業?なにそれ〜と愚痴ってみても仕方がないので、お次の気になるスポット・稚内港北防波堤ドームへ。写真をご覧いただければご理解いただけるでしょうが、古代ギリシャやローマの建築物のようなぶっとい柱と至る箇所に用いられた曲線にシャッターを押す指が止まりません。以前はこの下でテント張れたそうですが、今は野営禁止だってさ…ちぇっ。その魅力的なお姿に予想以上の足止めを喰らいましたが、今日はウニ丼が待ってるんだよねってことで樺太食堂へIN。もう注文は決まってる気でいたのですがお品書きを眺めていると僕ってホタテ好きっぽいなーと気づき、悩んだ末に三食丼に変更。お腹パンパンになりながらも無事完食し、外に出たらとうとうポツリポツリ。カッパ無しでもイケるっしょと、ノシャップ岬(納沙布岬とはまた別)のイルカのモニュメントに挨拶を済ませて出発。次の目的地、というか走ってみたい道・オロロンラインへ突入。ココも天気が良かったら最高だろうな〜なんて頭をよぎりますが、こんな空の元を走るのも満更でもございません。海沿いをほぼ真っ直ぐずーっと走るのですが、なんだか飽きもしないし不思議な感覚。しばらく走るとオトンルイ風力発電所の風車の列が視界に入ってくるのですが、直ぐそばまで行くとその大きさに唖然。どーやって作るのよコレ?自然もすごいけど人間もスゴいなーと感心ついでに有明ダム(ありあけだむ)とオロロン鳥のモニュメントでひと息ついて、本日の最終ダム・雨竜第一ダム(うりゅうだいいちだむ)へ到着。本来ならばこのダムのダム湖である朱鞠内湖(しゅまりないこ)のキャンプ場を利用予定でしたが、この近辺でつい先日釣り人がクマに食べられたという出来事があり、キャンプ場は一時閉鎖に。ダム巡りなんてクマに出会いそうなところばかりだよな〜と改めて気づきましたが、『札幌市内でも目撃情報あるらしいし、会う時は会うか』と謎のプラス思考でもうちょい街寄りのけんぶち絵本の里家族旅行村というキャンプ場へ宿泊先を変更。テント張ってから最寄りのコンビニで食料を調達し、腹ごしらえが終わったら温泉というお得意のコース。さらにここ最近は温泉併設の和室で閉館ギリギリまで居座り、前述の通り次の日のルートを決める作業に没頭。やっぱルーティン化されると楽だよな〜。
本日の走行距離:約393km
ダム:2
ダムカード:2
証明書:2
本日の出費
ガソリン代:3,891円(2回)
飲食代:3,630円(三色丼)
宿泊代:550円(キャンプ場)
温泉:600円
コンビニ:511円(夜ご飯)
お土産:1,400円
自販機:130円(ジュース)
合計:10,712円